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大塚倉庫、陽進堂と共同物流で提携、シェア26%超に

2015年7月6日 (月)

メディカル大塚倉庫(大阪市港区)は6日、医療用医薬品メーカーの陽進堂(富山市)と物流分野で業務提携し、共同物流を開始すると発表した。

大塚グループの医薬品と一部競合する陽進堂とが企業の枠を取り払い、大塚倉庫の共通プラットフォームを活用した共同物流の仕組みを設計する。

これにより、「医薬品の安定供給体制の構築だけでなく、医薬品流通全体の効率化をもたらすことができる先駆的な事例」(大塚倉庫)となることが期待される。

実現すれば、大塚倉庫の国内医薬品物量シェアは全体のおよそ4分の1にあたる26%を超える見込み。

大塚倉庫では東日本大震災以降、医薬品の保管倉庫の拠点分散やBCP対応の医薬品専用倉庫の新設など、非常時に安定供給できる仕組みの構築に注力してきた。

一方、物流業界で人手不足やトラック不足が深刻化する中、医薬品の品質を確保しつつ、安定供給を確実なものとするため、「メーカーが自前で物流の仕組みを構築していた従来の方法ではなく、たとえ競合他社であっても共同物流を積極的に推進することが必要」だとしている。