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日通と富士通、CO2の二国間オフセット調査事業を開始

2011年7月14日 (木)

ロジスティクスシステム全体の概要日本通運と富士通は14日、共同で公募提案していたCO2削減プロジェクトが、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「2011年度地球温暖化対策技術普及等推進事業」の第1回公募事業として採択されたと発表した。

 

NEDOによる同事業は、日本が持つ優れた低炭素技術・製品の海外展開によって削減できる温室効果ガス排出量を、二国間・多国間の取引を通じ、日本の排出削減量として換算する新たな仕組みの構築を目指すもの。

 

アジア域内で運行するトラックが排出するCO2を対象とし、車載端末、クラウドコンピューティングを活用した運行管理システムを導入することにより、削減されるCO2排出量を算定、クレジット化する仕組みの実効性を調査する。

 

調査は、二国間オフセットメカニズムにおけるMRV(調査、報告、検証)の実施に向け、運行管理システムの活用によって削減されるCO2排出量を算定するMRV対応クラウドアプリケーションの開発と、テストフィールドでの試験運用、二国間オフセットメカニズム実現に向けての制度設計、ロードマップの作成を目的とする。期間は今月7日から2012年2月29日までで、アジア域内のホスト国(未定)にある日通の現地法人を対象とする。

 

富士通は、クラウドコンピューティング技術を活用し、トラックに搭載された車載端末からの走行距離、使用燃料データなどの収集、CO2削減効果の算出・分析を可能にするMRV対応クラウドアプリケーションの開発、テストフィールドであるアジア域内での日通現地法人向けの車載端末を提供する。

 

日通は、国内で行っている安全エコドライブ指導を海外でも同様に実践することにより、CO2排出量の大幅削減と輸送品質の向上を目指す。両社は、将来的な普及に向けた制度設計、制度構築に向けたロードマップの作成も合わせて実施する。