ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三洋電機など3社、ハイブリッド自動車船の基本設計終了

2011年7月14日 (木)

ロジスティクス甲板上の太陽電池での発電、蓄電池システムにより、CO2排出量を削減三洋電機は13日、商船三井、三菱重工業とともに2010年1月から研究開発を進めてきた「自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船」の外観デザインと基本設計が終了し、2012年6月に三菱重工神戸造船所で竣工すると発表した。

 

この研究開発は、国土交通省の「船舶からのCO2削減技術開発事業」の補助対象事業として採択されている。また日本海事協会の「国際海運での温室効果ガス削減技術に関する研究開発」の共同研究テーマとしても支援を受けている。

 

三洋電機は05年、08年と、太陽光発電システムを商船三井に納入しており、今回は太陽電池(160kW)とリチウムイオン電池(約2.2MWh)を組み合わせたシステムで、これまで船舶に搭載されているディーゼル発電機とのハイブリッドで電力供給を行い、船舶全体から排出されるCO2を削減する技術の確立を目指す。

 

太陽電池パネルで創り、二次電池に蓄えられた電力は、主に停泊中に使用される。停泊中のディーゼル発電機を停止することで、港内でのゼロエミッション化に寄与する。重量物であるリチウムイオン電池は船底に搭載し、固定バラストとすることで載貨台数に影響を与えることがない設計となっている。