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アゼルバイジャン・バクー港に中国発の貨物鉄道到着

2015年8月5日 (水)

ロジスティクスアゼルバイジャンのバクー港に3日、中国から初のコンテナ鉄道列車が到着した。

中国北西部からアゼルバイジャンへの初の列車は、カザフスタン鉄道が設置したカスピ海横断・国際輸送ルート(TITR)の開発に関する調整委員会に加盟するアゼルバイジャン、カザフスタン、ジョージア、トルコ、中国の港湾、鉄道、海運、物流会社が協力することで実現した。

列車には20フィート・コンテナ82個を積載し、7月28日に中国の石河子市(新疆ウイグル自治区)を出発、カザフスタンのカスピ海にある港アクタウに到着するまで4000キロ以上を走行した。

そこから列車は、アゼルバイジャンの首都バクーの南70キロのアリャートにある新しいバクー港へ鉄道フェリーで運ばれた。

アゼルバイジャン政府は、アリャート近郊で物流ゾーンや安全なTIR(国際道路輸送)の駐車場、共同利用の石油供給基地施設、税関保税地域を含む最新の港湾施設の開発に取り組んでおり、新港の面積は合わせて400ヘクタールに及ぶ。

かつてシルクロード交易の主役だったカフカスと中央アジアの国々では、活発だった中国・欧州間の陸上貿易を復活させ、再強化を目指している。

アゼルバイジャン、ジョージア、トルコの鉄道網を欧州連合と結びつける「バクー-トビリシ-カルスの鉄道プロジェクト」の完成により、中国東部から欧州へ海上ルートで30-35日かかる輸送リードタイムを14日以内に短縮できるとみられている。