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JAXA

「こうのとり」にNASAの緊急物資搭載、種子島へ空輸

2015年8月7日 (金)

話題宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)に緊急で搭載することになったNASAの物資が7月29日に「こうのとり」5号機を打ち上げる種子島まで空輸された、と発表した。

「こうのとり」にNASAの緊急物資搭載、種子島へ空輸

運ばれてきた物資は、国際宇宙ステーション(ISS)のフィルタやポンプなど水再生システムの交換部品の緊急物資のほか、軌道上の宇宙飛行士が使用する生活用品など210キロ。

こうのとりは初号機以降、物資搭載方法の効率化を常に行っており、こうしたレイトアクセスと呼ばれる最終積込み物資の可能量を増やしている。通常は、打上げの4か月前に物資の積込みを行うが、この速達サービスでは打上げ10日前から80時間前まで積込みが可能で、レイトアクセスの対応が可能な荷物の量、サイズは世界の補給船の中で最大となっている。

今回は、決まっていた物資の搭載計画を細かく検討し、搭載の仕方をさらに工夫して、NASAの緊急要請に日本の緻密な技術で応えたという。

輸送されたNASAの物資は、種子島宇宙センターに運ばれ、HTV5搭載にむけて日本側に引き渡された。