国際国際協力機構(JICA)は11日、ウガンダ首都圏の物流改善に向け、同国政府と「カンパラ立体交差建設・道路改良事業」を対象として199億8900万円を限度とする円借款貸付契約に調印した。
この事業は、大カンパラ都市圏の物流改善と経済活性化に寄与するため、首都カンパラ市中心部で特に混雑の激しい主要交差点の立体交差化、交差点改良、既存道路の拡幅を行い、市内の交通改善と都市交通の促進を図るもの。
貸付資金は立体交差建設、交差点改良、道路の拡幅などに関連する土木工事、コンサルティング・サービス費用などに充てられる。
東アフリカの内陸に位置するウガンダは、ケニアのモンバサ港、ルワンダ、コンゴ民主共和国東部、南スーダンなどの周辺内陸国・地域をつなぐ北部回廊での中継地として、東アフリカ地域の物流の要衝となっている。
北部回廊に隣接するカンパラ市は178万人(2013年)の人口を擁する同国の政治・経済の中心地で、急速な人口増加、経済成長に伴う交通量の増大により、主要交差点、道路で深刻な渋滞が発生しており、同国の経済成長に影響を及ぼしかねない状況となっている。