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JICA

コートジボワールの物流改善へ50億円の無償資金協力

2015年7月13日 (月)
コートジボワールの物流改善へ50億円の無償資金協力

(出所:国際協力機構)

国際国際協力機構(JICA)は13日、国際回廊状に位置するコートジボワールの主要幹線の交差点改善計画を対象とした、50億3800万円を上限とする無償資金協力の贈与契約を同国政府と10日に締結した、と発表した。

コートジボワールは、1990年代後半からの政治的・軍事的危機の間、道路インフラの新規投資や維持管理が十分になされなかったため、同国最大規模の都市アビジャン市でも道路網の舗装率は47パーセントに過ぎない状況となっている。

11年の内戦終結後、同国経済は年間8-9%の経済成長率を記録するなど、急速に成長し、アビジャン市の自動車登録台数は年間8-10%の増加ペースとなっていることから、特に朝夕のラッシュ時にはアビジャン市の幹線道路で著しい交通渋滞が発生している。

中でも、アビジャン市から東西、南北につながる国際回廊上に位置し、市中心部とアビジャン港を結ぶ幹線道路上の交差点の交通量は、1日12.5万台に達しているが、信号処理式ラウンドアバウトとなっているため、ピーク時には走行速度が時速10キロ以下となり、交差点の渋滞が円滑な人の移動や物流の阻害要因の一つとなっている。

そこで、こうした状況を改善するため、改善計画では同交差点を「日本・コートジボワール友好交差点」と名付けた上で立体交差化し、交通容量の増強を図る。

この事業により、交差点の通過に要する時間が最大4割短縮される見通しで、都市内交通の渋滞緩和、対象交差点を通過して東西南北に伸びる国際回廊を通じた物流円滑化が期待されている。