調査・データ豊田自動織機は16日、山口県周南市地方卸売市場で10月から周南市が行う燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)の実証実験に参加する、と発表した。
周南市では、周南コンビナートから発生する副生水素の利活用方策などをとりまとめた「周南市水素利活用計画」を4月に策定し、水素エネルギーの地産地消によるまちづくりに取り組んでいる。
水素の製造から輸送・貯蔵、利活用までの一貫した新しい形の水素サプライチェーンを構築する計画で、同社も「周南市水素利活用協議会」に参画。低炭素社会実現に向け、FCフォークリフトの普及促進の取り組みを進めていく。
FCフォークリフトは、エンジンフォークリフトに比べ、稼働時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を持ち、充電や電池交換なく3分で燃料を充てんできるのがメリット。
これまで、豊田合成北九州工場、関西国際空港で実証実験を進めてきており、今回の周南市地方卸売市場ではFCフォークリフト1台を用い、工場、空港とは異なる使用条件下で「燃料原料採掘段階から稼働段階まで」のCO2削減効果、作業性の改善効果の検証を行う。