ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

豊田自動織機、FCフォーク実証実験を海外初実施

2018年11月20日 (火)

サービス・商品豊田自動織機は20日、年末までにトヨタ自動車の豪州販売事業体「トヨタモーターコーポレーションオーストラリア」(TMCA)と共同で、TMCAの部品倉庫(メルボルン)で燃料電池(FC)フォークリフト2台を使用した実証実験を開始すると発表した。

同社製FCフォークリフトは、トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」と同じFCセルを使用し、発電効率の高いフォークリフト専用FCシステムを搭載している。2016年11月に日本国内で初の量産販売を開始して以降、優れた環境性能に加えて、3分程で燃料の充填が完了するなどの高い利便性から、国内の工場や空港などですでに100台導入されている。

今回、同社製のFCシステムを搭載したフォークリフトの実証実験を海外で行うのは初めての試みであり、同社の豪州販売子会社「トヨタマテリアルハンドリングオーストラリア」を介し、FCフォークリフトのメンテナンス・稼動状況のモニタリングを行い、海外での普及・拡大に向け運用方法や事業性などについて検証を行う。

豪州では、近年、豊富な天然資源を活用した水素の製造・輸送・貯蔵に関わる技術開発が急速に進み、日本やヨーロッパなどに輸出する世界最大級の水素供給国になることをめざしており、TMCAも燃料電池自動車「MIRAI」を2016年から試験的に導入し、水素利用への理解活動や試験走行に活用している。

19日に、TMCAの新しい部品倉庫の開所式がシドニーで行われ、その場でFCフォークリフトが披露された。