ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

豊田自動織機、燃料電池フォークを開発

2013年2月7日 (木)
燃料電池フォークリフト実証実験車

燃料電池フォークリフト実証実験車

行政・団体豊田自動織機は7日、経済産業省と北九州市が進める「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として、昨年12月から、新開発の燃料電池フォークリフトによる実証実験を開始したと発表した。

実証実験では、トヨタ自動車と共同開発を進め、新たに開発した小型・高効率なフォークリフト用燃料電池システムを搭載したフォークリフト2台を、豊田合成北九州工場で運用し、環境負荷低減効果と経済性を検証する計画。

水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池は、CO2排出量の低減やエネルギーの多様化への対応技術として、自動車で実用化に向け開発が進められており、フォークリフトをはじめとする産業車両の動力源としても期待されている。

さらに燃料電池フォークリフトは、3分で燃料を充てんし、充電や電池交換なしで連続稼働が可能となることから、電動フォークリフトと比べて稼働効率の大幅な向上を図ることができる。

同社は2005年10月に燃料電池車のプロトタイプを発表し、高い環境性能と経済性を両立する次世代フォークリフトの実用化を目標に、研究開発を進めている。

■実証実験の概要
期間:2012年12月-2014年3月
場所:豊田合成北九州工場(福岡県北九州市)
目的:環境負荷低減、経済性などについての検証
内容:2.5t積燃料電池フォークリフト2台、水素ステーション1基
燃料:新日鉄住金八幡製鉄所より副次的に発生する水素を利用