調査・データ豊田自動織機は、23日から関西国際空港の国際貨物地区で燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)の実証実験を開始する。
同車は新関西国際空港が進める「スマート愛ランド構想」の柱の一つ「水素グリッドプロジェクト」に参画しており、今回の実証実験では第1段階として、豊田合成北九州工場での実証実験(2012年12月から14年3月まで)で使用したFCフォークリフト1台を用い、北九州と異なる使用条件下で「Well to Wheel」(燃料原料採掘段階から稼働段階まで)のCO2削減効果の確認、稼働データの収集を行う。
第2段階は15年度中にトヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」と同じ燃料電池セルを搭載した実用化モデルFCフォークリフト2台を導入する計画。
FCフォークリフトは、稼働時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能が特徴で、3分間で燃料を充てんでき、充電や電池交換なしの連続稼働に対応することから、電動フォークリフトを大幅に上回る稼働効率が期待されている。
■実証実験の概要
期間:2015年2月から2017年3月末まで
場所:関西国際空港国際貨物地区(大阪府泉佐野市)
内容:FCフォークリフト1台、実用化モデルFCフォークリフト2台(2015年度中の導入を計画)