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伊船社のダミコ、ベトナムで環境対応船2隻が進水

2015年10月8日 (木)

ロジスティクス石油精製品と植物油の国際輸送を手がけるダミコ・インターナショナル・シッピングは7日、ベトナム・現代ビナシンの造船所で環境対応の船舶2隻を6日に進水させた、と発表した。これにより、同社保有の船舶は50ユニットを超えた。

2隻はハンディサイズ・アイスクラスの「Cielodi Ulsan」(3万9000トン)と中距離プロダクトタンカーの「High Trader」(5万トン)で、性能向上と排ガスの大幅削減により、2025年に施行される国際基準をすでに満たす環境性能を持つ。

この2隻が加わることで、ダミコ・インターナショナル・シッピング保有の船団は51.83ユニットの二重船体タンカーで構成されることとなる。このうち25.33隻は自社所有で、26.5隻がチャーター、平均船齢は7.6年。

2隻に対する投資は、2012年に開始した7億5500万ドルを上限とする投資計画の一部で、今回の投資額は6200万ドルを上回る。22隻の高性能船舶を建造することになっており、このうち10隻が受け取り済み。

同社は発注の時点で2隻を大手国際石油企業2社との期間用船契約に割り当てており、1隻は30か月、もう1隻は3年の契約となっているが、石油精製品の輸送と原油価格下落の両方が追い風となって世界的な石油精製品に対する輸送需要はさらに拡大するとみられている。