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IHI、中国・海南向けLNG受入ターミナルを受注

2011年8月18日 (木)

拠点・施設IHIは17日、丸紅の協力を得て、中国海洋石油総公司(CNOOC)傘下の中海石油海南ガス有限公司から、同社が海南省で計画しているLNG(液化天然ガス)受入ターミナルの設計・調達・建設業務を請け負うEPC契約を受注した、と発表した。

 

今回受注したLNGターミナルは、中国海洋石油総公司(CNOOC)傘下の中海石油海南ガス有限公司が中国の海南省西部の洋浦経済開発区に計画しているもので、第一期工事では16万キロリットルのタンクを2基建設、年間200万トンのLNGを受け入れることができる。工事の着工はことし8月、完成は2014年夏。

 

また、CNOOCは同ターミナルを周辺地域の他ターミナルへの中継基地として活用することも視野に入れており、将来的にタンクを18基まで増設する。最終的に同ターミナルの受入能力は年間約2000万トンに達する見通し。

 

同ターミナルは、中国国内で9番目のLNGターミナルになる予定で、IHIは09年後半に運転を開始している上海LNGターミナルで、日本メーカーで唯一、中国でのLNGターミナルの完成工事の実績を積んでおり、今回受注したLNGターミナルは、これに続くIHIの中国でのLNGターミナル2件目となる。

 

IHIは上海LNGターミナルと同様に、過去に複数の協業実績がある台湾大手エンジニアリング会社CTCI社、中国有数の設計会社である五環設計院(WEC)と国際コンソーシアムを組み、中国でのエネルギー関連プロジェクトの事情に精通している丸紅の協力を得て受注することができた。

 

中国の第12次5か年計画では、石炭中心の第一次エネルギー構成からの転換、CO2排出量削減が打ち出されており、今後CO2排出量が少ないLNG利用の拡大、これに伴うLNGターミナル建設需要は引き続き増加するものと見られている。