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ウルグアイ初の洋上LNG受入ターミナル案件

丸紅、南米で洋上LNG受入ターミナル運営に参画

2014年3月18日 (火)

荷主丸紅は17日、欧州のガス・電力大手GDF SUEZ社(フランス)の子会社「インターナショナルパワー社」(ベルギー)を通じ、ウルグアイで推進中の洋上LNG受入・貯蔵・再気化サービス事業に参画することにGDF SUEZ社と合意したと発表した。

丸紅は、インターナショナルパワー社がスペインに設立した投資会社へ50%を出資し、その100%子会社としてウルグアイに設立されたGNLS社に参画するもの。

ウルグアイのガス需要を満たすため、首都モンテビデオ近郊のラプラタ河上(河岸から2キロ)に、世界最大級のLNG貯蔵能力を持つ浮体式貯蔵・再気化設備(FSRU)を接岸したLNG受入ターミナルを新設し、FSRU操業開始後15年にわたってLNGの受入・貯蔵・再気化サービスを提供する。

ウルグアイ石油公社(ANCAP)、ウルグアイ電力公社(UTE)がそれぞれ50%を出資して設立したサービス提供先のGas Sayago社とGNLS社の間で、2013年10月1日にターミナル使用契約を締結済み。15年7月にターミナルの操業を開始する。

ウルグアイで初めての洋上LNG受入ターミナル案件で、日本企業にとっても同種の案件への参画は世界初事例となる。丸紅では「今後も洋上LNG受入ターミナル事業分野で世界展開を目指す」としている。

■洋上LNG受入ターミナルの概要
FSRUのLNG再気化能力:1500万立方メートル/日
LNG貯蔵能力:26.3万立方メートル
防波堤延長:1500メートル
桟橋FSRU、LNG輸送船接岸用桟橋、作業船用桟橋
LNG荷揚設備:LNG輸送船からFSRUにLNGを荷揚げするLNG受入アーム、高圧ガス送出アーム