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SGHD中間、3期連続で運賃改善、営業益4割増

2015年10月28日 (水)

ロジスティクスSGホールディングスは28日、9月中間決算を発表した。売上を16%伸ばして4743億1600万円とし、増収効果と運賃改善で営業利益は283億4300万円(41.1%増)と大幅な増益となった。

主力のデリバリー(宅配)事業は、売上が前年同期より73億円多い3569億円、営業利益は8億円多い178億円で増収増益を確保。スマート納品の導入による取扱個数の増加、ソリューション事業の拡大、館内物流サービスの好調――が寄与した。

サービスごとの実績は、飛脚宅配便が0.8%増の5億9404万個、同航空便が7.9%減の402万個、同クール便が8.2%増の1610万個、同メール便が10.9%減の1億2562万冊。

サービスによってバラついたが、平均運賃単価を前年上期から5円以上上乗せして510円に迫り、525円だったリーマンショック前(08年)の水準が見えてきた。運賃単価は13年上期から3年連続で改善した。

取扱個数・単価の推移(出所:SGホールディングス)

取扱個数・単価の推移(出所:SGホールディングス)

また、ロジスティクス事業はエクスポランカの買収効果で前年同期の284億円から559億円へと2倍増。営業損益も3億円ながら黒字を確保した。さらに、不動産事業もリートを活用した不動産流動化や前期に竣工した「SGR舞洲」の寄与で、前年同期の22億円から318億円へと大幅増。利益は11億円から78億円へと拡大した。

下期はデリバリー事業でグループ連携の強化と差別化商品の展開、コストコントロールの継続で利益拡大を図る。ロジスティクス事業は3PL、国際物流の拡充とASEANなど重点事業領域への投資拡大、エクスポランカとの連携によるネットワーク強化に取り組む。

これにより、通期は売上高9400億円(9.6%増)、営業利益500億円(9.7%増)、純利益290億円(16.9%増)を見込む。

[SGホールディングス]2016年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2016年3月期第2四半期2015年3月期第2四半期増減 
売上高
474,316409,04716.0%
営業利益
28,34320,09041.1%
経常利益
26,84718,57644.5%
当期純利益
15,30911,12837.6%