ロジスティクスアルプス物流が29日に発表した9月中間決算は、消費財物流が伸び悩んだ一方、主力の電子部品物流と商品販売事業が堅調に推移し、11.7%の増収、10.1%の営業増益となった。
電子部品業界で車載向け製品やスマートフォン向け製品の生産が堅調さをキープしたが、民生・ITなどの市場で製品や顧客、地域によって変動が大きくなったことから「当初期待していた程には伸びなかった」。
期中には、増築工事を進めていた北上倉庫(岩手県)が完成し、9月に稼働を開始。10月には、西宮倉庫(兵庫県)を新設し、東北、関西地区で保管能力を増強した。
海外では、タイ・バンコクの空港事務所を9月に設立し、10月にはベトナム・ハノイに駐在員事務所を開設、ASEAN地区のビジネス拡大に向け、拠点の展開を進めた。また、昨年新設したドイツや新たな営業所を設けた韓国、倉庫の増築を行った米国やメキシコが本格稼働に入った。
消費財物流は、生協関連が個配を中心に売上を伸ばす一方、一般顧客向けは減収となり、部門全体では微増収減益となった。
[アルプス物流]2016年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 45,801 | 40,994 | 11.7% | |
営業利益 | 2,185 | 1,984 | 10.1% | |
経常利益 | 2,186 | 2,047 | 6.8% | |
当期純利益 | 1,186 | 1,115 | 6.4% |