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三井倉庫HD、国際物流伸び悩み営業益46%減

2015年11月4日 (水)

ロジスティクス三井倉庫ホールディングスが4日発表した9月中間決算は、旧ソニーサプライチェーンソリューション(現三井倉庫サプライチェーンソリューション)を連結化したことで売上を2割以上伸ばした一方、港湾運送、グローバルフロー、不動産事業の伸び悩みが減益要因となり、全体の営業利益は45.8%減の13億8000万円にとどまった。主力の倉庫事業や、ロジスティクスシステム事業の収益が大幅に改善したものの、売上高営業利益率は、前年同期の3.1%から1.4%へと悪化した。

倉庫事業は保管残高が堅調に推移し、取扱残高も前年を上回ったことから増収増益。港湾運送事業は顧客船社の取り扱いが航路再編の影響から減少し、減収減益となった。グローバルフロー事業は、プライムカーゴなどが同社グループに加わったものの、北米の港湾ストの影響から増収減益。グローバルエクスプレス事業は、特に海外で自動車関連の航空貨物の取り扱いが堅調に推移したが、価格競争が激化したあおりを受けて増収減益となった。

ロジスティクスシステム事業は大手家電量販店向けサードパーティロジスティクス(3PL)の取扱が堅調に推移、BPO事業は新規業務の取扱開始で業務効率化の促進に時間を要したことなどから売上高は横ばいにとどまり、営業利益は減益となった。

第1四半期連結会計期間から新たな部門として加えたサプライチェーンソリューション事業は海外メーカー工場の生産減による取扱高の落込みから、営業利益は若干の黒字にとどまった。

[三井倉庫ホールディングス]2016年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2016年3月期第2四半期2015年3月期第2四半期増減 
売上高
97,74381,14820.4%
営業利益
1,3802,549-45.8%
経常利益
-1,2862,306-
当期純利益
-1,546970-