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マースク、チリで冷蔵コンテナの製造を開始

2015年11月13日 (金)

サービス・商品マースク、チリで冷蔵コンテナの製造を開始マースクグループで冷凍コンテナとスター・クール冷却機を製造しているマースク・コンテナ・インダストリーは13日、チリ・サンアントニオの自社施設で南米初となる冷蔵コンテナとスター・クール冷却機の製造を開始した、と発表した。

スター・クール冷却機は、最低のエネルギー消費で積み荷を冷凍温度にするほか、追加サービスの空調制御システムにより、バナナ、アボカド、マンゴー、アスパラガスなどの新鮮な果物や野菜をさらに遠くまで輸送できることが実証されている。

ISO標準の40フィート冷凍コンテナの試作第1弾は、9月までにマースク・ラインとCMA CGMに納品したが、その後、両船社が追加で発注。マースク・ラインは需要を見込んで月間固定生産量を確保し、より短時間で地域の要求に対応できるようにした。

チリでは毎年、大量輸出に対応するため10万台以上の冷凍コンテナが必要となっており、コロンビア、エクアドル、ペルーなどを含めると、およそ30万台の冷凍コンテナ需要が生じるとみられている。

これまで、冷凍コンテナを製造する国は中国に限られていた。マースク・ラインのゾーレン・トフト業務最高責任者は「マースク・コンテナ・インダストリーマースク・ラインにとって重要な供給元。チリでスター・クール冷凍庫を製造するのは、空荷を移送することなく、すぐに使用できるということだ。南米西海岸で新たなビジネスチャンスを作り出すのに役立つだろう」と語った。

地元農家にとっては、スター・クール冷凍庫の技術が入手しやすくなることで市場範囲が広がり、南米の生鮮食品輸出を促すことにつながる。

同社のスティグ・ホフマイヤー最高経営責任者は、「今後数年で、安全と品質を最優先に、冷凍コンテナの生産を年間2万5000台まで徐々に増やしていく。工場は、2020年までに一つの工場内で冷凍機4万台の販売を見込んで設計されている」と話している。