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阪九フェリー、高速化基盤上に基幹システム集約

2015年11月18日 (水)

サービス・商品ネットワールド(東京都千代田区)は18日、九州と阪神港を結ぶ長距離フェリーを運営している阪九フェリー(北九州市)が、基幹業務システムを「VMウェアvスフィア」の仮想化基盤に集約する際、ネットワールドが扱うストレージ高速化プラットフォーム「パーニックスデータFVP」を導入した、と発表した。

阪九フェリーは、2年前から開発系サーバーやウェブサーバーなどを仮想化基盤で稼働させており、その成果を踏まえ、新たに基幹業務システムも仮想化基盤に集約することにした。

対象は経理や請求、予約関連業務などの重要システムで、高負荷DBサーバーを稼動させることからパフォーマンスの確保が課題となったため、パーニックスデータFVPの導入を決めた。

IT部門の要員が限られるなか、大量の物理サーバー群の運用管理や更新作業を行うのが困難になりつつあり、2013年から社内で稼動する業務サーバー群の仮想化に着手。

まずは、開発系サーバーやWebサーバーなど障害が発生しても業務に致命的な支障をきたさない一部のサーバーを選定し、VMウェアvスフィアで構築された仮想化基盤へ集約した。

1年の運用中に障害もなく安定的に業務が行えたことから、第2ステップとして重要な基幹業務システムも仮想化基盤に移行することになったが、経理や請求、予約関連業務などの重要なシステムが対象となる上、負荷の重いDBサーバーも稼動させなくてはならないことから、「いかに高性能で止まらないシステムを実現するか」が課題となった。

そこで、VMウェア環境のI/O性能の大幅な改善を実現する、ストレージ高速化プラットフォームとして、パーニックスデータFVPを採用した。

パーニックスデータFVPは、VMウェア基盤を構成する複数の物理サーバー上のフラッシュデバイスをクラスター化されたキャッシュ・バッファとして利用し、物理サーバーに特別なメモリやディスクを増強することなく、必要容量のフラッシュデバイスを追加するだけで、VMウェア環境のI/O性能を改善する。

阪九フェリーでは、仮想化基盤への集約率を高めたことで、運用管理業務の効率化や空調コストの削減などさまざまな成果を得ることができたと評価しており、現在は物理環境で稼働している予約発券システム本体も仮想化環境への移行を検討しているという。