ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

物流用途向けの開発検討

MTI、屋内測位システムの受注開始、誤差30センチ以内

2015年11月25日 (水)

サービス・商品エムティーアイは、26日から製造工場向け屋内測位システム「イントラウェーブ・フォー・スマート・ファクトリー」の受注を開始する。出荷は来春から。

イントラウェーブは、GPS電波の届かない屋内でスマートフォンのマイクを利用し、非可聴域の音波を受信することで、誤差30センチ範囲で現在位置を把握できる、製造工場向けの高精度測位システム。

現在、複数の国内製造工場で実証実験が行われており、従来の技術では難しかった大規模製造工場などの「広大で天井の高い施設」や、数万人規模を対象にした位置測定を正確に行うことができる。

利用企業のニーズに合わせて測位データの分析までをパッケージにして販売する。

このサービスは、超音波とスマートフォン内臓マイク機能の組み合わせによる測位方法を採用することで、大規模製造工場などへの導入時に課題となっていた莫大な費用を抑えつつ、精度の高い屋内測位システムを実現したもの。

工場内で作業の可視化を行うことにより、多くの製造工場が抱える「作業員の安全管理や作業の効率化」といった課題の解決を支援する。

国内の屋内測位システム市場は、2020年度に現在の3倍以上となる365億円に達するとみられており、特にB2B領域では、これまで管理が難しいとされてきた屋内のリアルタイムな位置情報の把握、対象の詳細な行動のログを容易に取得できるようになり、業務改善に役立つツールとして需要拡大が期待されている。

例えば、ログ管理を利用することで、作業員や台車の導線を再現し、渋滞や集中箇所などの問題を発見してレイアウトの改善につなげたり、作業員ごとの作業時間や移動距離を測定し、コストの可視化を通じて作業効率を改善したりといった利用が可能になる。

今後は「物流倉庫向け」「スタジアム向け」「ターミナル向け」それぞれの用途に特化したサービスを提供する計画で、26日から日本未来科学館で開催される「G空間EXPO」でイントラウェーブを展示する。

MTI、屋内測位システムの受注開始、誤差30センチ

(出所:エムティーアイ)

また、27日には2回にわたって「高度屋内測位の技術、活用方法」の技術説明を行う。