ANA、軽量型の新型コンテナを導入

話題全日本空輸（ANA）は29日から、新軽量型コンテナを500台導入する。軽量型コンテナは底盤・骨格以外の外板部分を東レの炭素繊維強化プラスチックに、開閉部分を大型テント倉庫などに用いる防汚・防水性の高いキャンバス素材にそれぞれ変更し、これまでのアルミ製コンテナと比較して30キログラム（約30％）の軽量化に成功した。

炭素繊維強化プラスチックを活用する事により、コンテナ自体の強度も向上。コンテナ庫内の骨組みによる出っ張りを極力削減させたアウターフレーム構造の採用で、輸送貨物ダメージを低減でき、品質向上に寄与すると期待している。

当初は東京（成田）-サンフランシスコ線を中心に、主に欧米路線にて使用。東京（成田）-サンフランシスコ線の使用機材であるボーイング777-300型機のコンテナ搭載可能台数は44台であり、1機あたり最大では1320ｷﾛｸﾞﾗﾑの軽量化が可能となる。また、メンテナンスコストも低減できる見込み。

ANAでは今後、軽量型コンテナへの更新を進め、今年度導入する予定で、炭素繊維素材が使用されているボーイング787にも新型コンテナを搭載する。

■軽量型コンテナの概要
素材:炭素繊維強化プラスチック製パネル13％、キャンバス3％、アルミニウム84％
コンテナ自重:70キログラム