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東レ、米CFRP製自動車部品販売会社に資本参加

2013年7月17日 (水)

アパレル東レは17日、炭素繊維複合材料事業の自動車分野でグローバルに戦略的拡大を図るため、米国のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製自動車部品製造販売会社「プラサン・カーボン・コンポジット」(ミシガン州)に資本参加することを決め、同社株式の20%を取得したと発表した。

プラサン・カーボン・コンポジットに資本参加することで、米国自動車メーカーへの販売チャネルを確保するとともに、北米でCFRP製自動車部品の生産・開発拠点を確立し、炭素繊維から中間基材、成形品までの一貫したサプライチェーンを構築する。

同社は自動車用途の炭素繊維の市場創造に向け、4月に童夢グループから株式を取得して、東レ・カーボンマジック(滋賀県米原市)とカーボンマジック・タイランド(タイチョンブリ県)を設立するなど、垂直統合型サプライチェーンを強化・拡充している。

また、自動車へのCFRP部品適用で先行する欧州では、08年にCFRP部品の開発・製造会社に資本参加し、11年にはダイムラーAGとCFRP製自動車部品を製造販売する合弁会社をドイツ・エスリンゲン市に設立して市場・用途開拓を進めている。

今回のプラサン・カーボン・コンポジットへの資本参加により、世界の主要市場で自動車用途の炭素繊維から中間基材、成形品に至るサプライチェーンが整う、としている。