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大和ハウスが開発、17年11月稼働

ヤマト、3大都市間の当日配送実現へ関西に新拠点

2015年12月11日 (金)

拠点・施設ヤマトホールディングスは11日、「バリュー・ネットワーキング」構想の実現に向けた関西圏の拠点として、同社施設では圏内最大規模となる「関西ゲートウェイ」を2017年11月に大阪府茨木市で開設する、と発表した。

完成予想図

▲完成予想図

13年8月に稼働を開始した厚木GW、16年10月から稼働を開始する中部GWに加えて関西GWが稼働することで、関東・中部・関西の主要都市間で当日配送を実現する。

建設地の茨木市周辺は名神高速道路茨木ICに近く、大阪国際空港(伊丹空港)・関西国際空港・大阪港・神戸港など陸海空の輸送モードに対応するインフラが整備されている。

これまでの厚木GW・中部GWと同様に、最新の仕分け機器を導入して24時間発着同時仕分けを行い、2つのGWとの多頻度幹線輸送で配達リードタイムを短縮、主要都市間の「宅急便」当日配達を実現する。

▲ゲートウェイ構想のイメージ

▲ゲートウェイ構想のイメージ

仕分け作業の機械化で省力化・省人化を進め、労働力不足に対応。関西圏のハブとして荷物を集約し、車両台数の削減や積載率向上、走行距離短縮などで輸送効率を高め、コスト構造を改革する。

3大都市間当日配達へ最後のピース施設は、大和ハウス工業が建設する新たな物流施設を、定期建物賃貸借契約で賃借利用するもので、11日に現地で起工式を行った。

ヤマトグループでは、EC市場の拡大に伴い、注文した商品をより早く受け取りたい消費者ニーズや、販売機会のロスを回避するため、必要なときに必要なものを小口多頻度でスピーディーに輸送するBtoBニーズが高まっていることを受け、関東・中部・関西の玄関口に最新の仕分け機器とグループ各社の付加価値機能を備えた総合物流ターミナル「ゲートウェイ」の建設を進めている。

関西GWにはヤマトグループ12社が入居し、付加価値機能とスピード輸送ネットワークを一体化した「止めない物流」を展開する。

■関西ゲートウェイの概要
所在地:大阪府茨木市松下町1番1
延床面積:9万486平方メートル(2万7372坪)
構造:鉄骨造・6階建て(倉庫4階、事務所5階)
事業主:大和ハウス工業
設計・施工者:フジタ
稼働開始:2017年11月1日
入居会社:ヤマト運輸・ヤマトグローバルエキスプレス・ヤマトロジスティクス・ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ・ヤマト包装技術研究所・ヤマトシステム開発・ヤマトフィナンシャル・ヤマトリース・ヤマトオートワークス・ヤマトボックスチャーター・ヤマトマルチチャーター・ヤマトスタッフサプライ(12社)