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苫小牧沖フェリー火災受け

国交省、商船三井フェリーに輸送安全確保命令

2015年12月16日 (水)

行政・団体国土交通省は16日、商船三井フェリーに対し、関東運輸局長名で輸送の安全確保命令を出したと発表した。7月31日に北海道苫小牧沖で発生したフェリー「さんふらわあだいせつ」の火災事故を受けた措置。

同社運航船の「さんふらわあだいせつ」は7月31日、苫小牧沖で火災が発生し、鎮火確認まで10日を要した。

国交省海事局は、商船三井フェリーに対する特別監査を実施した結果「適切な消火活動ができていなかった」ことなどを確認したとして、火災対策を実施させて事故の再発防止を図るため、浜勝俊関東運輸局長名で16日に海上運送法に基づく輸送の安全確保命令を発出した。

輸送の安全確保命令の発令を受け、同社は「命令事項の内容を真摯に受け止め、二度とこのような重大事故を起こさないよう、安全管理体制のさらに強化を図るとともに、今後も法令順守はもちろんのこと、安全運航の徹底に全力で当たる」とのコメントを発表した。

■商船三井フェリーに出された輸送の安全確保命令
(1)発火源や危険箇所などの十分な洗い出しに基づき、適切な消火活動を実施するための消火プランを作成すること。
(2)乗組員が消火設備の取り扱いに習熟し、消火プランに沿った消火活動を行うことができるよう、訓練計画を策定するとともに、教育、操練、訓練を実施すること。
(3)これらの措置に関し、「さんふらわあだいせつ」について講じた措置については再就航の30日前までに報告し、措置が適切であることの確認を受けること。また、その他の3隻のフェリーについて講じた措置については、可及的速やかに報告し、措置が適切であることの確認を受けること。
(4)確認を受けた後、(1)(2)の措置を安全管理規定に明記し、速やかに関東運輸局長に届け出ること。