
(出所:東京商工リサーチ)
調査・データ東京商工リサーチは13日、2015年の「チャイナリスク関連倒産」が76件、負債総額は2346億2800万円に上るとの集計結果を発表した。
14年に比べて件数で30件、負債総額は11.5倍に膨らんだが、同社のまとめでは、第一中央汽船の経営破綻をチャイナ・リスク関連倒産の「象徴」に位置づけた。
第一中央汽船は昨年9月、東京地裁へ民事再生法の適用を申請。負債総額は1196億700万円で、リーマン・ショック後は11年3月期を除いて赤字決算が続いていた。
東京商工リサーチが第一中央汽船を「チャイナリスク関連倒産」に分類したのは、「中国の景気減速に伴うばら積み貨物の需要減少で運賃と用船料の逆ザヤが拡大」したと判断したのが根拠で、トラブルや人件費の高騰、ソブリンリスクだけでなく、こうした中国経済の減退によって倒産に追い込まれるケースが増えているという。