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住友倉庫、荷主の融資先情報703人分の書類を紛失

2016年2月3日 (水)

事件・事故住友倉庫は2日、中央労働金庫から預かっていた書類の一部を埼玉県の道路上で輸送中に紛失したと発表した。

1月26日早朝の運送途上で、運送業務の委託先のトラックから書類が入った荷物5箱が落下した。運転者が5箱のうち3箱を未開封状態のまま回収したものの、残る2箱は落下時の衝撃で開封状態となり、内容物の書類が飛散した。

運転者は直ちに運行管理者へ事態を報告し、住友倉庫も周辺地域を含めて広範囲にわたって書類の回収作業を実施。飛散した書類の多くを回収したが、一部は現在も所在不明となっている。

中央労働金庫によると、同社は住友倉庫に庫内文書の保管と運搬業務を委託。今回、紛失した書類が入っていた2箱には2965人分の顧客情報が含まれており、回収作業後も703人分の書類が見つかっていないという。これまでのところ、不正使用は確認されていない。

紛失した書類は、過去に同金庫と融資の取引があった顧客に関する同金庫の作成文書で、住所、漢字氏名、カナ氏名、生年月日、電話番号、融資残高、融資実行日のほか、保証履行に必要な項目も記載されている。

荷物が落下した原因について、同社は「トラック(2トン箱車)の運転者が荷台の後部扉の施錠を失念し、荷台から荷物が落下した」と説明。この事故を受け、同社では荷物の運送手順の細部を再点検するとともに、再発防止策を策定。運送委託先に対する指導、管理の強化を図っている。