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東レ、CO2排出量15%削減、グループで「連邦物流」展開

2010年7月30日 (金)

ロジスティクス東レ本体の物流部門におけるCO2排出量の推移東レは29日、物流部門の二酸化炭素(CO2)排出量の削減取り組みで「2010年度までにCO2排出原単位を06年度比で5%削減する」自主目標に対し、09年度末までに15%の大幅削減を達成したと発表した。

 

同社では、これまでの物流体制を新たな視点で再構築する物流改革を推進し、既に輸出入港の全面見直し、地方港の活用による国内輸送の効率化、消費地倉庫の導入と地方倉庫の活用、モーダルシフトの推進、往復・循環物流の仕組み構築などを相次ぎ実施。この結果、07年度からの3年累計で改正省エネ法の目標を大幅に上回る原単位15%削減を達成するとともに、総排出量についても06年度の4万2500トンから09年度は2万9400トンと32%の大幅削減を達成した。

 

今後は、CO2排出量のさらなる削減を目指し、東レ本体で確立した環境物流の取り組みを国内関係会社に拡大し、連結ベースで環境に対応した物流体制を構築。これまでグループ各社が個別最適を追求してきた考え方から脱却し、新たな視点で「連邦物流」を推進することで、グループとしての全体最適を追求する、としている。

 

国内では、国内関係会社と東レ本体との共同輸送、共同保管を推進するとともに、物流部門でCO2排出量の自動計算システムをグループ各社に順次導入する。国際物流では、製品・原料の輸出入に伴うCO2排出量を把握する取り組みを進め、国内関係会社の物流部門のCO2排出量を把握した上で、グループ全体の物流活動で新たなCO2排出削減目標を策定していく計画。