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アサヒロジ、協力運送会社139社と安全意識高揚

2016年2月8日 (月)

イベントアサヒグループホールディングス傘下のアサヒロジは4日、協力運送会社の経営者を招き、品川プリンスホテル(東京都港区)で懇談会を開いた。今回で8回目となった会合には、全国から139社が参加した。

▲アサヒロジ丸山社長

▲アサヒロジ丸山社長

あいさつに立ったアサヒロジの丸山高見社長は、マテハンの長寿命化や安全性の向上に向けた取り組み「愛車運動」の成果として「フォークリフトの製品事故を前年比で40%も減らすことができた」と報告。「改革改善活動の発表会を開催したことで、安全意識・生産性の向上と職場の課題解決に結びつくものとなった」と語り、アサヒロジグループの安全・品質・生産性向上にむけた取り組みが機能していることを強調した。

同社グループでは、愛車運動としてマテハンの長寿命化、省エネ運転の定着といった「人とモノにやさしい職場」「職場ムードの改善」、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の定着、ケガをしない・させないなど「安全性の向上」、事故件数削減・事故対応業務の削減を目指す「品質と採算改善」――の5項目を掲げており、協力運送会社とともに活発な運動を展開している。

これまでの愛車運動では、フォークリフトの清掃と再塗装を行うことでフォークリフトへの愛着を持たせたり、新人への安全指導やコンテストを通じて安全技術の向上を図るといった、職場の一体感を醸成する試みを実施してきた。

▲宮本氏(安全企画推進部部長)

▲宮本氏(安全企画推進部部長)

同社で安全企画推進部で部長を務める宮本秀俊氏は、「フォークリフトオペレーターが、フォークの後方の死角でしゃがんでいたトラックドライバーを目視で確認できず、そのままバック走行を開始してドライバーを下敷きにしてしまった」と、かつて同社の東大阪配送センターで発生した死亡事故事例を紹介。

同社はこの事故の後、「トラックドライバーはリフトに近づかないこと」「リフトの同時操作をしないこと」「指差呼称で確認すること」などの指導を徹底するようになったという。5日の会合ではまた、ドライバーの危険(につながりかねない)行為をリフトオペレーターが注意する、といった「声掛け運動が事故防止につながる」として、安全意識の向上に役立つ取り組みを奨励した。