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非緊急医療輸送市場、30年に243億ドル予測

2025年8月6日 (水)

調査・データリサーチ・アンド・マーケット(アイルランド)は5日、世界の非緊急医療輸送市場に関するレポートを公開した。

同市場は24年に162億米ドルと推定され、その後、年平均成長率(CAGR)7%で成長し30年には243億米ドルに達すると予測されている。

非緊急医療搬送(NEMT)サービスは、緊急治療を必要としないものの、診察を受けるための介助が必要な患者を対象とした移動サービスを指す。信頼性の高いNEMTはここ数年で、アクセスの向上と再入院の削減に不可欠であることが認識されるようになり、公的保険制度におけるNEMTサービスの適用範囲拡大により需要と資金が増加。医療提供者はサービスの効率性と規制遵守を向上させるため、高度なデジタル配車やルーティング、追跡ソフトウェアを導入しており、配車ネットワークや遠隔医療プラットフォームとの提携が新たな統合ケアの提供を支えている。

医療システムが出来高払いモデルから成果に基づく支払いモデルに移行するにつれ、NEMTプロバイダーは効率性と品質基準を示すことが求められるようになり、ライセンス要件やデータ透明性の義務付け、安全性監査などにより運用準備のハードルが引き上げられている。こうした規制環境は車両メンテナンスやドライバートレーニング、サービス監視プラットフォームなどへの投資を促進し、市場の成長を後押ししている。

またテクノロジーの進化は現代のNEMT業務の基盤となっており、クラウドベースのダッシュボードを備えた高度な予約システムにより複数の医療機関やケア施設間の連携が可能に。リアルタイムGPSモニタリング、デジタルチェックイン機能、自動到着通知によりドライバーの位置情報と患者の状態を可視化することも可能になっている。AI(人工知能)を活用したルーティングとアルゴリズムは待ち時間を最小限に抑え、走行距離を削減することでリソース配分を最適化している。NEMTテクノロジーのスタートアップ企業への投資はベンチャーファンドの資金調達にもつながり、市場の新規参入企業は急速に事業を拡大することが可能になっている。

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