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日本海事センター調べ

11月の主要コンテナ航路動向、北米復航が4.8%増加

2016年2月19日 (金)

調査・データ日本海事センターが18日に発表した主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は、北米航路で往航が減少し復航が増加、欧州航路では往航が増加し復航が減少、日中航路で往復航ともに減少し、アジア域内航路は増加した。

北米航路は往航(2015年12月)が117万1265TEUで1.1%減、1-12月累計では2.9%増となった。運賃は2月以降下落傾向が続いている。北米往航運賃は9月以降は下落傾向。16年初の運賃修復で、運賃は一時上昇したものの直近では反落。

復航(15年11月)は53万7717TEUで4.8%増、1-11月累計では4.6%の減少となった。労働争議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていない。運賃(ニューヨーク→塩田間)は3月以降上昇していたが、6月以降下落。運賃は低水準で推移している。

欧州航路(12月)は往航が139万2151TEUで2.5%増、1-12月累計は3.7%減。荷動きは2月と12月を除いて前年同月比マイナスで推移している。運賃修復と減便、航路統合が行われているものの、運賃下落傾向が続いている。復航は59万5606TEUで1.6%減、1-12月累計では1%増。運賃は下落傾向が止まらない。

日中往航(12月)は96万6649TEUで2%減、金額ベースでは5%減の6423億円となった。1-12月累計では重量ベースで2.4%減、金額ベースでは1.7%減。横浜・上海間の運賃は350ドルで推移していたが、12月は330ドルまで落ち込んだ。

復航は5.1%減となったが、金額ベースでも5.7%減の1兆1563億円に縮小。1-12月累計では重量ベースで6.4%減、金額ベースで1.9%増。CCFIによると運賃は3月以降下落傾向が続き、10月に上昇に転じたが、11月以降再び下落。

アジア域内航路(12月、日中韓台香+ASEAN)は126万2593TEUで0.3%増。1-12月の累計は2.5%増。コンテナ・トレーズ・スタティスティクス社の発表では、12月の輸送量が3.3%増の266万4000TEU、通年は3094万TEUで2.2%減少した。同社の運賃指標は15年に入って穏やかな下落傾向で、とくに8月以降低い水準で推移している。