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日本海事センター調べ

11月の主要コンテナ航路動向、北米往航が3.4%増加

2016年1月5日 (火)

調査・データ日本海事センターが発表した主要コンテナ貨物の荷動き動向によると、貨物量は北米航路で往航が前年と比べて増加したものの、復航は減少した。欧州航路は往航・復航ともに減少、日中航路も往航・復航ともに減、アジア域内航路は増加した。

北米航路は往航(11月)が121万5854TEUで3.4%増加した。運賃は2月以降下落傾向が続いている。

復航(9月)は49万2295TEUで4.1%減少。労働争議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていない。運賃は3月以降上昇も、6月以降下落。

欧州航路(10月)は、往航が116万8411TEUで2%減少。1-10月累計は4.5%減。15年の荷動きは2月を除きマイナスで推移。運賃修復と減便、航路統合が行われるも、運賃下落傾向が続く。

復航が55万6113TEUで、3.9%減。1-10月の累計は0.2%増。運賃は基本的に下落傾向。

日中航路(10月)往航が95万758トンで、5.3%減少した。金額ベースでは、7.9%減の6293億円。1-10月累計では、重量ベースで2.3%減、金額ベースで0.7%減少となった。横浜・上海間の運賃は13年2月をピークに水準が下落し、直近では1TEUあたり350ドルでの推移が続いている。

復航は180万7140トンで6.9%減少した。金額ベースでは、5.2%減の1兆1819億円。1-10月累計では重量ベースで7.1%減、金額ベースで2.8%増となった。CCFIによると、運賃は3月以降下落傾向が続き、10月に上昇に転じたものの、11月は再び下落した。

アジア域内航路(9月、日中韓台香+ASEAN)は、125万5201TEUで7.4%増加した。1-9月累計は3.4%増。なおコンテナ・トレード・スタティスティクス社の発表では10月のアジア域内航路輸送量は0.5%減の261万4000TEU。同社の運賃指標は15年に入って緩やかな下落傾向であり、特に8月以降低い水準で推移している。