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9月のアジア米国コンテナ動向、北米往航が3.8%増加

2015年10月15日 (木)

調査・データ日本海事センターが15日発表した、主要定期航路のコンテナ貨物荷動き動向によると、貨物量は北米航路で往航が前年と比べ増加したものの、復航は減少した。欧州航路では往航、復航とも減少した。日中航路では重量ベースでは往航と復航がいずれも減少したものの、金額ベースでは復航が増加した。アジア域内航路は増加した。

北米航路は往航(9月)が140万7960TEUで、小売売上や雇用、住宅市場が好調だったことから3.8%増加した。運賃は2月以降下落傾向が続いている。

復航(7月)は54万5600TEUで1.4%減。労働争議終息後も米国輸出が伸びず、ドル高や新興国での需要低迷の影響もあるとしている。ニューヨーク発塩田向けの運賃は3月以降上昇するも、6月以降は下落している。

欧州航路(8月)は往航が132万6126TEUで6.6%減、1-8月累計では4.7%減少した。運賃修復と減便が行われ、8月の運賃は1000ドルとなっている。復航は55万4770TEUで1.4%減、1-8月の累計は1.2%増だった。しかし運賃は下落傾向が続き、8月は640ドルとなった。

日中往航(8月)は重量ベースで、85万5774TEUで5.1%減、金額ベースでは8.2%減の5590億円となった。1-8月の累計では重量ベースが1.3%減、金額ベースは1%増えた。運賃は2013年2月をピークに水準が下落し、14年12月以降360-370ドルで推移している。復航は重量ベースでは166万1635トンで4.5%減少したが、金額ベースでは8.9%増の1兆1572億円に拡大。1-8月累計では重量ベースで7.5%減、金額ベースでは3.9%増加した。CCFIによると、運賃は3月以降は下落が続いてきたが、僅かながら上昇し、8月は650ドルとなった。

アジア域内(8月、日中韓台香+ASEAN)は120万7808TEUで4.4%増、1-8月の累計では2.9%増加した。なおコンテナ・トレード・スタティスティクス社の発表では8月のアジア域内の航路輸送量は265.5万TEUで3.7%減少した。