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日本海事センター調べ

主要コンテナ航路動向、北米往航1.1%減少、15年12月

2016年1月19日 (火)

調査・データ日本海事センターが19日に発表した2015年10-12月主要コンテナ貨物の荷動き動向によると、貨物量は北米航路で往航・復航ともに前年と比べ減少した。欧州航路も往航・復航が減少、日中航路も往航・復航が減った。一方アジア域内航路は増加となった。

北米航路は往航(12月)が117万1265TEUで1.1%減少した。運賃は9月以降下落傾向が続いている。1-12月累計では2.9%増加、運賃は2月以降下落傾向が続く。

復航(10月)は53万5883TEUで4.2%減少。労働争議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていない。ニューヨーク・塩田間の運賃は3月以降上がったが、6月以降下がった。

欧州航路(11月)は、往航が109万4647TEUで4.3%減少。1-11月累計は4.4%減。15年の荷動きは2月を除きマイナスで推移。運賃修復と減便、航路統合が行われるも、運賃下落傾向が続く。

復航が53万2575TEUで、9.5%減。1-11月の累計は0.5%減。運賃は基本的に値下がり傾向。

日中航路(11月)往航が87万6572トンで、3.6%減少した。金額ベースでは、7.4%減の5635億円。1-11月累計では、重量ベースで2.4%減、金額ベースで0.7%減少となった。横浜・上海間の運賃は13年2月をピークに水準が下落し、直近では1TEUあたり350ドルでの推移が続いている。

復航は182万1564トンで0.4%減少した。金額ベースでは、1.7%増加の1兆1861億円。1-11月累計では重量ベースで6.6%減、金額ベースで2.7%増となった。CCFIによると、運賃は3月以降下落傾向が続き、10月に上昇に転じたものの、11月以降再び下落した。

アジア域内航路(11月、日中韓台香+ASEAN)は、125万9766TEUで0.3%増加した。1-11月累計は2.8%増。なおコンテナ・トレード・スタティスティクス社の発表では11月のアジア域内航路輸送量は7.5%減の279万8000TEU。同社の運賃指標は15年に入って緩やかな下落傾向であり、特に8月以降低い水準で推移している。