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「ほぼ想定通りに機能」

環境省、除染土壌の試験輸送で検証結果公表

2016年2月19日 (金)

行政・団体環境省は19日、大量の除染土壌輸送に向け、安全で確実な輸送を実施できることを確認するために昨年3月から実施してきたパイロット(試験)輸送に関する検証結果を発表した。

検証結果によると、これまでのパイロット輸送では「輸送前に想定・準備した安全対策などはほぼ想定通りに機能した」「関係機関との連携の下、改善策を随時講じることで、安全・確実な輸送を実施している」と評価。

一方、今回の検証で、積込場の適切な作業スペースの確保、除染土壌などの保管実態に応じた安全で効率的な作業手順・作業計画の具体化、幅広い現場発生材の処分ルートの開拓、積込場搬出時の輸送車両周辺の放射線量率測定効率化などが必要なことが明らかになった。

また、休憩施設の増設、道路補修、教育・研修などの道路交通対策の実施、迂回路を含めた緊急時対応に向けた関係機関との連携強化、輸送対象物の全数管理、輸送車両の運行管理を行う総合管理システムの改善・拡張、地域の復興を見据えた通信不感区域対策の検討などについても必要性を確認した。