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SBSホールディングス、海外子会社の保有株式売却

2016年2月29日 (月)

M&ASBSホールディングスは29日、インド子会社「SBSトランスポール・ロジスティクス」の持株会社「SBSロジスティクス・ホールディングス・シンガポール」の全株式を投資会社のグローバル・インターナショナル・ネットワーク社へ売却すると発表した。

併せて、SBSHDは開示が遅れていた前12月期決算を発表し、特別損失119億6600万円を計上。営業損益は53億4700万円の利益を確保したものの、特損の影響で最終損益は38億1500万円の赤字となった。

トランスポール社は、インドを本拠に航空・海上フォワーダーとして中国、香港、韓国、シンガポールなどに拠点を展開。SBSHDは、同社の成長を取り込み、海外事業を拡大するために買収した。

しかし、中国経済の成長鈍化などに伴う国際貨物量の減少、フォワーダー間の価格競争激化といった厳しい経営環境に直面する中、トランスポール社では今年度から開始した大口取引の債権回収が2015年10月以降、遅れ気味となり、SBSHDが調査した結果、「大口取引の内容が、政情不安が続く西アフリカや中東向けなどの三国間貿易」であり、債権の回収が「極めて困難」な状況となっていることが判明。

こうした調査結果を受け、いったんはトランスポール社の再建の可能性も検討したが、「当社(SBSHD)からの支援だけでは再建が難しい」と結論付け、15年12月期でトランスポール社に対するすべての投資残高を損失処理するとともに、所有株式すべてを第三者に売却することにした。

トランスポール社の株式売却は、直接同社株式を売却するのではなく、同社株式を所有するSBSロジスティクス・ホールディングス・シンガポール社の株式を売却する形で行う。

[SBSホールディングス]2015年12月期決算(単位:百万円)

 2015年12月期2014年12月期増減 
売上高
157,996141,53511.6%
営業利益
5,3474,09830.5%
経常利益
5,7723,64858.2%
当期純利益
-3,8152,725-