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NTTコム、都内最大規模のデーターセンター建設

2011年10月25日 (火)

拠点・施設NTTコミュニケーションズは25日、2013年度第1四半期のサービス提供開始に向け、東京都北区に総延床面積約2万2000平方メートル(約3000ラック相当)の「東京第6データセンター」を建設すると発表した。

 

大規模自然災害への対策やエネルギー消費の見直しなどにより、ICTアウトソーシングや事業継続性を高めるディザスターリカバリー対策、クラウドコンピューティングなどのニーズが急速に高まっていることから、今後も市場成長が見込めるとして、東京都内にデータセンターを建設するもの。

 

同社はこれまで、需要の拡大に対応して、都内5拠点の主要データセンターを始め、全世界100以上の拠点でデータセンターや関連サービスを拡充してきた。

 

東京第6データセンターは、コストパフォーマンスに優れ、設備と運用仕様を柔軟に変更することが可能な都内最大規模のデータセンターとなる。仮想ネットワークを活用することにより、クラウドサービスを国内外シームレスに提供する。

 

最寄りの駅から徒歩7分、複数駅からのアクセスも可能な立地で、国内データセンターとしては初めて大型ロータリーUPS(無停電電源装置)を採用して省スペース設計を実現するなど、国際的に競争力のある手法を採用。

 

顧客の要望に合わせて、空調、消火、電力、セキュリティ設備や建物設備と運用仕様の変更が可能で、金融機関などの顧客が必要とする高水準な要望にも対応する。サーバ棟は、地震の衝撃を最大5分の1に抑えられる建物免震構造を採用したことにより、東日本大震災クラスの地震でも建物設備や、顧客の機器への影響を最小限にできる。建物は安定した硬い地盤層で支持され、東京湾から約10キロメートル、荒川から約1.5キロメートル離れており、津波、洪水、高潮などの水害に対して建物内への浸水を防ぐよう水防対策を施す。

 

さらに、敷地内に顧客システムの監視保守センターやBCPオフィスとして利用できるオフィス棟2000平方メートルを併設。仮想ネットワークを活用することにより、クラウドサービスのリソースをデータセンター内、データセンターを跨いで拡張をさせることや、災害やパンデミックなどの発生時にオンデマンドで簡易に遠隔地へ顧客データを移行させることが可能となっている。