拠点・施設プロロジスは5日、千葉県習志野市で新たなマルチテナント型賃貸物流施設「プロロジスパーク習志野5」の竣工式を行った、と発表した。
同施設は2万9000平方メートルの敷地に地上4階建て、延床面積6万5400平方メートルの物流施設で、1・2階、3・4階の2層使いのメゾネットタイプで、トラックバースを1階と3階に設け、スロープを利用して大型トラックが3階に直接アクセスできる。
賃貸区画は、2層をそれぞれ2分割した最大4区画を想定。区画ごとに独立した荷物用エレベーターと垂直搬送機を設置し、保管効率と荷捌きの迅速性を両立させた。
施設内には無線LANと有線放送(BGM)を導入した休憩ラウンジを設けるなど、働きやすい環境を整備。停電時にもトイレ、通信、セキュリティなどの機能を維持できる非常用発電機、断水時に利用できる災害用トイレ、緊急地震速報システムや衛星電話を整備した。
災害時に荷物用エレベーターや垂直搬送機が停止した場合の緊急時用搬出扉を設置し、庫内を含む施設内のすべての照明をLEDにしたほか、昼光センサーや人感センサーも導入した。
今後は1368キロワットの太陽光発電システムを導入する計画で、CASBEE認証のAランクとBELS認証の最高評価(5つ星)を取得している。
同施設は5月に竣工する「プロロジスパーク千葉ニュータウン」とともに、千葉県内陸部で同社が開発する新たな物流拠点で、都心から30キロ圏内、国道16号線の都心側に立地し、都内へのアクセスに優れている。
国道296号線、県道57号線、県道69号線に近く、東関東自動車道花輪インターチェンジ(IC)まで8.4キロ、武石ICまで3.7キロ、千葉北ICまで8.6キロと、複数のICを利用できるなど、交通面の利便性が高い。海岸線からの距離は7キロと防災面にも配慮した立地となっている。
また京成本線実籾駅から1.8キロ、八千代台駅から2.2キロに位置し、京成本線で特急停車駅の八千代台駅、実籾駅、JR総武本線津田沼駅、東葉高速線・新京成線北習志野駅の4駅から路線バスを利用できるため、従業員が通勤しやすいメリットがある。開発地周辺は住宅地が広がり、労働力を確保しやすい一方、東習志野工業団地の一角にあることから、24時間操業に対応する。
■「プロロジスパーク習志野5」の概要
名称:プロロジスパーク習志野5
所在地:千葉県習志野市
敷地面積:2万9328.85平方メートル(8871.97坪)
延床面積:6万5446.92平方メートル(1万9797.66坪)
構造:鉄骨造、地上4階建て
着工:2015年2月
竣工:2016年4月