調査・データゼポが11日に発表した11月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績よると、アジア主要10か国・地域発のTEUは、前年同月比11%増の124.4万TEUとなった。1-11月累計では3.3%増の1364万TEUで、11月実績として単月、累計ともに過去最高だった。年間でも1440万TEUだった前年実績を越えて過去最高年となる見通し。
米国向けコンテナ世界合計は、3.5%減となったカナダ発(シェア2.9%)を除き、欧州発(シェア15%)が9.3%増、中米発(シェア9.5%)が6.2%増、南米発(シェア3.2%)が12.7%増と好調だった。全体の1-11月累計では2.8%の増加(2080万TEU)となり、世界合計でも年間で前年(2208万TEU)を越えて過去最高年となる見通しとなった。
アジア発の6割以上を占める中国発は前月から18ポイント上昇し前年同月に比べて9.6%増加したが、1-11月累計では2.4%増と小幅な伸びとなった。
2位の韓国は自国分の13.9%増に加えて中国などからのトランシップ分が堅調で9か月連続プラスの22.7%増、1-11月累計でも12.5%増加した。3位の台湾は17.1%増で3か月ぶりにプラスとなったが、1-11月累計では0.8%増の横ばい。4位の香港は0.4%増と7か月ぶりに僅かながらプラスに転じたものの、1-1月累計では11.1%の減少だった。
5位のシンガポールは0.5%減だったが、1-11月累計ではトランシップが好調で21%の増加となった。7位のベトナムは93.1%増の大幅増加で16か月連続プラスとなり、1-11月累計では37.7%増とアジア発最高の伸びとなった。
8位のインドは9.2.%増で連続プラスを28か月目とした。9位のタイも2.5倍増の大幅増加で連続プラス10か月となり1-11月累計では23.3%増だった。10位のマレーシアは51.1%減少と10か月連続マイナスで1-11月累計でも33.3%と大幅な減少だった。
6位の日本発(直航分)は3.9%減で連続8か月のマイナスで、1-11月累計では10.1%減となった。釜山トランシップ分は87.9%増と8か月連続の大幅増加で、1-11月累計でも42.1%増加した。