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コンテック、多品種少量生産・QCD強化へIoT実験着手

2016年5月11日 (水)

荷主産業用電子機器メーカーのコンテックは11日、愛知県小牧市のマザー工場で多品種少量生産の実現やQCD(品質・コスト・納期)を強化する取り組みとして、4月から自社のIoT製品「コンプロシス」を活用した実証実験を開始した、と発表した。

コンテック、多品種少量生産・QCD強化へIoT実験着手

■工場IoT化の全体像

「コンパスプロジェクト」の呼称で進める生産イノベーションの一環として行うこの実証実験では、生産情報の可視化、稼働設備の電力デマンド監視、防湿保管庫の監視といった仕組みを導入し、工場内の生産情報にはWi-Fi対応のタブレット端末でどこからでもアクセスできる環境を構築している。

今後は可視化・分析の領域を部品情報や作業工程など工場全体に広げ、2018年度にトレーサビリティー、EDI(電子商取引)を含めたサプライチェーン全体を統合する仕組みとして完成させる計画。

今回の実証実験は、コンプロシスの有用性を立証する効果も狙っており、工場内の既存設備に自社のIoTデバイス「コンプロシスM2Mコントローラ」を取り付け、現場データを収集してマイクロソフトのクラウドプラットフォームで利用できるサービスと自社のクラウドサービスを用い、データの蓄積・可視化・分析を行っている。