ロジスティクス近鉄エクスプレスが11日に発表した前3月期決算は、昨年5月にAPLロジスティクスを買収した影響で売上高が28.4%増えた一方、APLロジの事業が活況感に乏しい基調で推移したほか、日本セグメントも減益となったことを受け、営業利益は7.3%の減益となった。
近鉄エクスプレス | 2016年3月期本決算 |
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累計(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | (前年同期比) |
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売上高 | 420,252 | 28.4% | 125,093 | 33.7% | |
営業利益 | 15,356 | -7.3% | 3.7% | 4,575 | -30.3% |
経常利益 | 17,907 | -2.8% | 4.3% | 5,565 | -24.8% |
当期純利益 | 9,773 | -6.8% | 2.3% | 2,535 | -48.6% |
日本セグメントは、航空輸出貨物で前の期に旺盛だった北米向け自動車関連品出荷の反動が大きく、取扱重量が12%減少。航空輸入もエレクトロニクス関連品が堅調な荷動きとなったほかは勢いが見られなかった。海上貨物は輸出入ともに堅調に推移した。
APLロジ部門の業績は、リテール物流サービスの一部顧客で在庫調整による荷動きの鈍化が見られ、消費財・ハイテク関連物流も顧客によって濃淡があったものの、全体としては伸び悩んだ。APLロジは決算期が12月となっていることから、前期は買収後の7月以降、決算期の12月まで6か月間の業績を連結会計に取り込んだ。
今期は売上高5340億円(27.1%増)、営業利益164億円(6.8%増)、経常利益170億円(5.1%増)、最終利益98億円(0.3%増)を見込む。