ヤマトと岩手県、県産品販路拡大へ包括連携協定

ロジスティクスヤマト運輸は16日、岩手県と県産品の販路拡大や地域の安全に共同で取り組む地域包括連携協定を締結した。

同社は全国で観光支援、高齢者の見守り支援などに行政・自治体と連携して取り組む「プロジェクトG」を推進しており、なかでも岩手県では、高齢者の見守りと買い物支援を組み合わせた「まごころ宅急便」や路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を展開。17の市町村と災害時救援物資輸送協定を結んでいる。

今回の地域包括連携協定では、県内から国内外への輸送リードタイム短縮に向け、新たな輸送スキームの構築に取り組む。県産品を新鮮なままスピーディーに届けることで、生産者や事業者の販路拡大を支援。輸出支援セミナーの共同開催や、物流にとどまらないビジネス全体のサポートを提供する。

営業所に車いす専用駐車場を整備するなど、障害者が生活しやすい環境づくりを進めるほか、セールスドライバーが業務中に顧客の異変に気付いた場合、消防などの関係行政機関に連絡、営業所を「子ども110番の店」として活用する。

このほか、岩手県のマスコットキャラクター「わんこきょうだい」がデザインされた宅急便コンパクト「ご当地BOX」を作成し、県内のヤマト運輸営業所44店と、宅急便の受付窓口だ取り扱い店や宿泊施設で販売。観光客の利便性向上のため、盛岡駅内の荷受カウンターで観光パンフレットを配布する。