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拠点・施設産業ファンド投資法人と資産運用会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティは16日、兵庫県西宮市の賃貸物流施設「IIF西宮ロジスティクスセンター」で進めていた増築プロジェクトが完了し、増設棟の信託受益権を取得したと発表した。
鈴与から同社と鈴与建設が結んでいた増築棟の建設請負契約の契約上の地位を譲り受け、鈴与建設に建設費を支払うことで取得したもので、取得額は8億5930万円。
同投資法人初の増築プロジェクトとして、既存棟のテナントとなっている鈴与と協働して実施した。同投資法人にとっては、増築後のテナントをあらかじめめ確保し、物件からの収益を途絶えさせることなく収益拡大と長期安定的な契約の継続、資産価値向上を実現した。増築棟完成と合わせて既存棟の定期建物賃貸借契約を10年間延長している。
増築棟は、保管から流通加工業務まで幅広い業務に対応できる汎用性の高さが特徴で、全館にLED照明を導入したほか、各階に従業員用の休憩室、トイレが設置可能な設備を備える。
柱スパンは10メートル×11メートル、天井高6メートル、床荷重1.5トン（1平方メートルあたり）といったスペックに加え、雨天荷役が容易な長い庇（16メートル）、大型車用10台・乗用車用19台の駐車スペースを設けている。
■「IIF西宮ロジスティクスセンター（増築棟）」の概要
所在地：兵庫県西宮市西宮浜1-2
用途地域：準工業地域
建物：鉄骨造、合金メッキ鋼板葺4階建て
建築時期：2016年5月16日
延床面積：6075.58平方メートル
施工者：鈴与建設
種類：倉庫
取得額：8億5900万円
テナント：鈴与
