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メディパルHD、専門医薬品の高機能流通担う新会社

2016年5月18日 (水)

ロジスティクスメディパルホールディングスは20日、専門医薬品を中心に取り扱う新会社「SP Line」(SPライン)を立ち上げ、製品の特殊性に応じて最適な流通管理機能を市場に提供できる体制を整える。

新会社は、メディパルグループの高機能物流システムを活用し、専門医薬品の特殊性に応じた、流通在庫の圧縮、厳格な温度帯管理、質の高いトレーサビリティ機能、メーカー物流といった最適な流通管理機能を提供する。

また、医療機関や患者に専門医薬品の適切な情報をタイムリーに提供し、これらの医薬品の開発支援(PFM)・ARプロモーション・医療用医薬品を発売した企業が製品の品質、有効性、安全性を確認するために法的に義務付けられた調査の支援業務――など、同社グループ独自の機能展開を図る。

同社は、希少疾病医薬品(オーファンドラッグ)など専門医薬品の開発支援を行い、マイナス150度以下の超低温下で運用する特殊物流・トレーサビリティ機能を開発し、すでにこの機能の提供を開始しているほか、全国のエリアロジスティクスセンター(ALC)をプラットフォームとした高機能物流体制を構築するなど、供給・物流面から「治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ」への対応、「海外で使われている医薬品が、日本で承認されて使えるようになるまでの時間の差」の解消に取り組んでいる。

ALCは主要要都市圏で稼働する6か所に加え、新たに福岡市東区、岡山県都窪郡、埼玉県三郷市の3か所で建設が進んでおり、ALCが稼働するエリアではフロントロジスティクスセンター(FLC)の設置を拡大している。