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プロロジス、千葉NTでEC向け「ささげ」対応の物流施設竣工

2016年5月26日 (木)

ロジスティクスプロロジスは26日、千葉県印西市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉ニュータウン」の竣工式を行った。式典にはアッカ・インターナショナルの加藤大和社長、同施設への入居が決まっている名糖運輸の若田部守一氏らが参列した。

▲施設の外観(提供:プロロジス)

▲施設の外観(提供:プロロジス)

アッカ・インターナショナルは、同施設でプロロジスのパートナーとして、入居企業向けにアパレルECのフルフィルメントサービスを提供し、プーマジャパンなど複数企業の業務を受託するという新たな取り組みを行う。

アッカ・インターナショナルは5階部分に入居し、ほかの入居企業は「ささげ業務」と呼ばれる通販用商品の撮影・採寸・原稿作成や在庫管理、カスタマーサポート、物流業務の代行など、同社が提供するフルフィルメントサービスを受けることができる。

アッカ

2万平方メートルのワンフロア全体をカバーできるささげ業務スペースには、撮影ブースなどを設置。衣料品のモデル撮影からECサイトへの掲載、出荷から返品対応まですべてを施設内で完結できる仕様となる。

アッカ2

プロロジスパーク千葉ニュータウンは、5万5100平方メートルの敷地に地上5階建て、延床面積12万8500平方メートルの大型施設で、上り下り専用のダブルランプウェイ、各階に40フィートコンテナトレーラーが接車可能なトラックバースを備える。賃貸可能面積は1フロア最大2万3300平方メートルから最小4300平方メートルの区画まで、幅広い物流ニーズに柔軟に対応する。

また、Wi-Fiや非常用電源を備えた働きやすい環境倉庫スペース、オフィスなど入居企業の専有部のほかに、施設共有部として有線放送で音楽を楽しめる「Wi-Fiカフェラウンジ」「パントリー」「ミーティングスペース」「コンビニエンスストア」など、休憩時間にくつろげる空間を整えた。入居企業の社内パーティー向けに、パントリーやカフェラウンジを貸し切り利用できるサービスも予定しているという。

このほか緊急地震速報システム、衛星電話、災害用発電機、地下水浄化システムなど災害時向けの設備も充実させた。

物流施設として国内では初めて、ランプウェイを含むすべての構内道路に「車両誘導型照明」を採用。車両の接近を感知すると照明の照度を上げるシステムにより、安全な通行と省エネルギーを両立させる。屋根に2.2メガワットの大規模太陽光発電システムを導入する。

開発地は国道16号線に近接し、整備が進む国道464号線(北千葉道路)にも近く、2018年度までには成田と直結する。将来的に東京外かく環状道路と接続するため、広域物流拠点としても期待できる。

■「プロロジスパーク千葉ニュータウン」の概要
名称:プロロジスパーク千葉ニュータウン
所在地:千葉県印西市泉野1
敷地面積:5万5100.91平方メートル(1万6668.02坪)
延床面積:12万8577.77平方メートル(3万8894.77坪)
構造:鉄骨造、地上5階建
着工:2015年1月
竣工:2016年5月