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東レ、東南アで物流拠点拡充し顧客対応を高度化

2016年5月30日 (月)

荷主東レは30日、タイの商事子会社「東レ・インターナショナルトレーディング・タイランド社」がフィルム製品の在庫管理から流通サービス、原反の加工などを一括で管理するワンストップサービスの提供を開始した、と発表した。

現地パートナー企業とのアライアンスを組み、日系のフィルム原反メーカーとして初めて、物流拠点を拡充してコンテナ単位の原反販売、小口配送、材料サイズのカスタマイズといった一次加工に対応する。

この取り組みにより、ASEAN域内で工業・包装用フィルム市場向け売上高を2018年度に40億円、20年には80億円へ拡大していく計画。

従来は日本国内、タイ、マレーシア、韓国などの東レグループで生産したフィルムの原反を、コンテナ単位で複数の専門商社に販売し、専門商社から個別販売代理店や加工業者を経て、エンドユーザーの元へ届けるという流れだった。

しかし、今後は自動車や電気材料のほか、スマートフォン用の部材、回路周辺材市場の拡大が見込まれていることから、「今まで以上にきめ細やかなサービスが必要になってくることは明白だ」として、こうした市場動向を捉える。