メディカル昭和電工は10日、子会社の昭和電工パッケージング(神奈川県伊勢原市)が中国・アジア市場での物流業務を岩谷産業グループ2社に、6月から委託を開始したと発表した。
中国でリチウムイオン二次電池(LIB)包材用アルミラミネートフィルム事業の拡大を加速するため、岩谷産業グループでフィルムなどの材料加工を手掛ける蘇州艾思尓電子薄膜有限公司(中国江蘇省)、中山岩谷有限公司(広東省)へ、製品のスリット加工と中国、アジア市場での物流業務委託を6月から開始したもの。
これまで、樹脂フィルムとアルミ箔の貼り合わせからスリット加工まで、すべての製造工程を国内で行ってきたが、需要が旺盛な中国を中心としたアジア市場への対応が課題となっていた。
中国に2拠点を設置することで、物流の効率化を図り、顧客とのコミュニケーションを緊密化するとともに、拡大するアジア市場に対する供給リードタイムの大幅な短縮、サービスレベルの向上につなげる。LIB包材に続き、食品、電子機器、医薬などの用途についても加工・物流拠点の現地化を検討する。