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大同特殊鋼など、次世代ネオジム焼結磁石事業で新会社

2011年11月29日 (火)

荷主大同特殊鋼、三菱商事、米国モリコープ・インクの3社は29日、次世代ネオジム焼結磁石の製造・販売会社を、岐阜県中津川市に設立することで合意したと発表した。

 

新会社の出資比率は、大同特殊鋼35.5%、三菱商事34.5%、モリコープ30%で、3社による出資金のほか、経済産業省のレアアース総合対策補助金の支援を受けて調達。年産500トンの生産能力を持つ次世代ネオジム焼結磁石の製造工場を、岐阜県中津川市に新設し、2013年1月までに操業を開始する。

 

現在、最も強い永久磁石とされるネオジム焼結磁石は、ネオジム・ジスプロシウムなどのレアアースを原料として造られ、電気自動車やハイブリッドカーの駆動用、エアコンのコンプレッサー、風力発電機などの高性能モーターに組み込まれて用いられており、今後、環境対応車や省エネ家電などの普及に伴い、需要が大幅に伸びると見られている。

 

次世代ネオジム焼結磁石の製造に際し、新会社は佐川眞人工学博士が発明した革新的な製法技術のライセンスを受けるとともに、モリコープが米国に保有するマウンテンパス鉱山から原料のレアアース供給を受ける。

 

新会社の株主となる3社は、中津川の新工場を短期間に軌道に乗せ、将来的には米国か他地域で増産を図ることに合意している。