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日立金属、米国でネオジム磁石の新工場、供給時間短縮

2011年12月21日 (水)

拠点・施設日立金属は21日、米国でフェライト磁石を生産している日立メタルズノースカロライナ社の工場に、ハイブリッド自動車、電気自動車向けネオジム磁石の工場を新設すると発表した。米国でネオジム磁石の生産を開始することで、欧米で拡大が見込まれる需要に対応する。

 

磁石需要の拡大に確実に対応するためには、中国だけに依存しないネオジム磁石原材料の確保と、供給までのリードタイム短縮、為替リスク回避が可能な地域で生産することにより、安定的なサプライチェーンを構築する必要がある。

 

日立金属は、ネオジム磁石の安定的なサプライチェーンの構築のため、これまで原材料確保の体制構築と併せ、米国でのネオジム磁石の生産に向けた検討を続けていた。

 

新工場では、原材料のネオジム合金を使用してネオジム磁石を生産する。欧米のネオジム磁石の需要拡大に対応するほか、同社全体で磁石供給能力の増強を図り、グローバルな需要拡大に対応する。

 

新工場への投資額は約20億円で、量産開始当初は月産約40トンを生産し、徐々に拡大する。2012年2月に着工し、13年4月から量産を開始する。