日立金属、米企業とレアアースの供給契約

荷主日立金属は12日、米国・モリコープ社とネオジム磁石原材料の安定的な確保を目的として、ネオジム磁石原材料の供給契約を締結したと発表した。

モリコープ社は、米国カルフォルニア州に世界有数のレアアース鉱山であるマウンテン・パスの権益を保有していることから、ネオジム磁石原材料の供給基本契約を締結したもの。この契約により、ネオジム磁石原材料の安定確保を進める。

日立金属はこれまで、モリコープ社とネオジム磁石用合金とネオジム磁石の製造を行う合弁会社の設立を検討してきたが、両社の事業戦略を検討する中で、設立は行わないとの結論に達した。

今後は、北米、欧州のハイブリッド自動車、電気自動車を中心としたネオジム磁石の増加する需要に対応するため、単独で米国でのネオジム磁石製造に向けた検討を進めていく。