荷主丸紅は10日、オーストラリアのシラー・リソーシズがモザンビークで採掘する天然黒鉛鉱石がらつくる「球状化天然黒鉛」の日本・韓国向け独占販売契約を締結したと発表した。球状化天然黒鉛はリチウムイオン電池の主原料。
エコカーや大型モバイル機器の普及で蓄電需要が増加しているのに合わせて、リチウムイオン電池とその原料市場も急拡大が続き、新たな供給元の出現が待たれていた。
丸紅は2018年から生産を開始する年間最大5万トンの球状化天然黒鉛の独占販売権を取得し、黒鉛純度の高い鉱石を原料とした高品位な球状化天然黒鉛を安定供給できる体制を構築する。
同社はリチウムイオン電池分野で蓄電池やリチウムイオン電池用材料の販売を手がけており、球状化天然黒鉛の販売に参入することで、リチウムイオン電池業界でバリューチェーンを確立する。
![丸紅、モザンビーク産Li電池原料の販売契約](https://www.logi-today.com/wp-content/uploads/2016/06/fadcd2810da977d120b90abecf4ac915.jpg)
モザンビーク共和国のシラー・リソーシズ社鉱区、プラント建設予定地